素人ソフィストの脳内

考え事、たまに趣味

記憶の断片が天変地異を想わせる1

登場人物 ①私 ②論(さとし)…私の友達 ③絹氏…うちの愛犬

昔、こんなやり取りをしたのを思い出した。
論(さとし)とは同じ塾で授業が終わったらいつも一緒に帰っていたのにその日は少々機嫌が悪そうで彼はすたすたと先に帰ってしまった。そして、後日のことである。

「なぁ、論さんよ、一体俺のどこが気に入らなかったのか教えてくれよ。」
「……。」
「せめて何か反応してくれよ……。」
「してるじゃないか。」
「え、完全に無視してただろ。」
「無反応というのも一つの反応だろ?言いたい気分ではないから無視する、それはリアクションではないのかい?」

当時は屁理屈だと思ったが今になってみれば間違いではないような気がする。ちなみにこのやり取りの発端は塾の授業中に彼が話しかけてきたときに後で話そうと伝えたつもりが彼には無視されたように感じたということだった。確かによく考えれば私の反応は伝わりづらいものであった気もするので今では悪かったと思っている。

それはさておき、このことを今思い出したのは漠然とした不安から来ている気がする。無反応だと思っていた時は特別意識することはなかったが、これが一種の反応と認識された結果、非常に強く記憶に残った。無が有になった途端主張し出す。今流行っている新型コロナウィルスのように見え無い物が見える形で現れたとき、大きな存在感を示す。人類の転換期には産業革命のように見える何かに関して大きな変化があった(もちろんそうではないものもあるかもしれないが……)。しかし、今後は見え無い何かから、或いは見え無い何かに向かうことで起こる気がしている。その見え無い物とは何か……、漠然とした不安とは何か……。

「絹氏はどう思う?」
ソファーで丸まっている彼女は無反応であった。

追記
皆様初めまして、素人ソフィストと申します。
いきなり記事をポンっと載せてしまいましたが、少々ここで自己紹介させて頂きます。私は普段はただの男子大学生でアルバイトとして塾と飲食店で働いています。初めは本を書いてみたいと思ったのですが、無名な私では少々荷が重いと感じ出し、気軽に書けて読んでもらえる方法としてこのはてなブログに出会いました。そして、つい最近成人を迎え、念願のブログを始めることにしました。また、内容はちょっとした考え事、こう言えるのかわからないけど自分の思う哲学系としています。特に根拠もなくいい加減なことの方が多いと思いますが、何か面白いと思ってもらえるような記事を目指しています。それに加えてまだいまいちブログについてわかってないのですが、ブロガー同士の合流もあるようなので考え事が好きな方々と簡単な意見交換とかもできればしたいです。今後も考え事の本文ともうちょい砕けた現状報告の追記みたいな形にしていこうと思いますが、追記は今日が異常に長いだけで普段はもっと短くします。つまらない者ですが、お手柔らかに相手してくださると有難い限りです。これから宜しくお願い致します。